慢性化しつつある不況下で、中小企業の経営は本当に大変です。
かつて私が支援を行った富山県、石川県、長野県といった地方の経営者様は
日常の業務に忙しいうえに、資金繰りに追われ、全く時間が無い状態です。
しかしこれは、視点が直近にしかないためで、中長期経営計画と
1年間の事業計画書があれば「大まかな行先」が設定できます。
しかしながら、これを策定しない経営者様が多すぎます。
会社の損益計算書にしても、会計士が作成した月次と累計の
「結果」を見ている方が殆どです。
私は会計士が「結果」を出す前に「今月予測」と「見通し」を作れる
経営者様を1人でも多く育てるべきと考えます。
そうすれば対策も早く打てます。金融機関に対して無茶な資金繰りを
要求する必要もなくなると思います。
中小企業の集客・マーケティングを行う際にIT技術は必要不可欠です。
しかし残念ながら具体的な活用方法を理解している
中小企業様が少ないのも現実です。
中小機構関東本部の経営支援アドバイザーとして窓口相談を行った所感や
過去の専門家派遣やミラサポ派遣等を通じて痛感しておりますが
「公平かつ中立な立場で外部の専門家が支援を行うと、
支援を受けた企業は必ず何らかの変化が起こる」ということです。
やはり社内で解決できない問題については、外部の支援者でなければ解決の方向に
向けることができないケースが多いです。
特に地方になりますと、なかなか相談や助言を受ける機会も少ないのが現状です。
国や県が行っている経営支援制度すら知らない経営者様が非常に多いです。
2017年からの経営支援アドバイザーの経験からこの活動は非常に重要であると感じております。
私は引き続き経営支援を行うことで、1社でも多くの中小企業のお役に立てればと思っております
ナベ・プランニング 代表 渡辺太志